今日は久しぶりに息子一家がやってくる日。
夫が「手羽先を作ろうか」と言い出しました。
息子夫婦もこの料理が大好きですが、今回は何よりも、孫に食べさせたいという思いが強かったようです。
退院後、夫が再び台所に立ち、孫のために何かを作ろうと思えるようになったことが、私はとても嬉しかったのです。
健康への配慮と夫婦の工夫
使う調味料は、以前と少し違います。
夫の体調を考え、私たちはできるだけ体に優しい素材に置き換えるようになりました。
- 砂糖 → てんさい糖
- はちみつ → てんさい糖蜜(オリゴ糖入り)
- 酢 → りんご酢
りんご酢は酸味がまろやかになって、味わいも優しくなります。
二人で何度も調味料を調合しながら味見をして、「これだね」と納得。
誰かのために作るごはんは、こうして自然と丁寧になるものですね。
夫の丁寧な下ごしらえと私の揚げ番
調理が始まると、夫はまず手羽先に一本一本丁寧に切り込みを入れ始めました。
几帳面な性格なので、どれも同じようにきれいな切り込み。
時間はかかりますが、その姿に私は感心しながら見守ります。
下味は酒とコショウ。
ビニール袋に小麦粉と片栗粉を半々に入れて振り、衣をまとわせます。
そして揚げ番は私の出番。
160度の低温でじっくり揚げ、最後に180度でカリッと仕上げます。
タレに絡めて、ごまをふったら完成です。
家族の反応
お皿に盛られた手羽先を見て、孫が「わぁ!」と目を輝かせました。
ただ、実際に食べてみると少し食べにくかったのか、身を外してあげても一つでお腹いっぱいに。
まだ唐揚げやチキンの方が好みに合っているようです。
息子夫婦は「美味しい!」と完食してくれて、夫も嬉しそうでした。
後日、娘の家族にも作りました。
小学校6年生の孫娘は「美味しい」と言いながらも控えめな様子。
一方で、中学生の孫息子は驚くほどよく食べてくれて、おかわりまで。
未来を思い描いて
いずれ、孫たちが大きくなって、兄妹で手羽先を取り合うようにモリモリ食べてくれる日が来たら、私たちはとっても嬉しい。
その日のために、これからも夫婦で料理の腕を磨いていこうね、なんて話しています。
家族の笑顔があるから、今日も明日も、私たちは台所に立つのです。