ゆうぽぽはれと申します。
現在63歳。
定年退職するまでの38年間は保育士として働いていました。
今は故郷の田舎を離れて地方都市に移住して、趣味や習い事をしながら夫婦で楽しんで生活しています。
本ブログでは、主に定年退職後の暮らしや趣味についてエッセイ形式で情報発信しようと思います。
定年退職後について・・・
- 生活を一新したい
- 新しいことに挑戦したい
- 色々悩んでいる
このような希望や悩みを持たれている方に少しでもお役に立てる情報が届けられれば嬉しいです。
今回の内容
夫の定年退職後に、故郷(田舎)から地方都市に移住した時のお話です!
- 地方都市への移住を決めた理由
- 移住するまでの準備や出来事
夫よりも一足先に定年退職して、定年後の生活を送り始めたところからの話となります。
さっそく本題に入っていきますね。
引っ越しは突然に
夫「今週中に引っ越すぞ」
私「ええ!?」
夫「明日大工のwさんとS市へ行って段取りしてくるわ」
夫の突然の発表に飛びあがった。
S市に引っ越す予定で準備は進めていた。
だけど、引越し日については未定で、
なんとなくは夫の退職後数か月ぐらいはゆっくりしてからだろうと考えていた。
また、夫には退職日までは仕事に集中してもらいたいと考え、引越しの日程については定年後に決めれば良いと考えていた・・・。
私としては引越しの日を楽しみに、のんびりと引越しの準備をしていた。
定年後の移住を決意した背景
定年退職後の移住を決意した理由は、次の3点です。
移住を決意した理由
- 生活環境の充実度
- 天災の影響の受けやすさ
- 人間関係や距離感
①生活環境の充実度
故郷の田舎は、最寄りの病院まで車で1時間かかるような、生活環境が整っているとはいえない場所でした。
病院が近くになくて老後が不安になったきっかけの話
ある日、運転中の夫に突然の激痛が襲った。
急いで運転を代わり、病院まで搬送した。
突発性の大動脈解離でした。。
幸いにも病院に近い場所にいたこともあり、大事には至らずでした。
この日は2017年の結婚記念日の日。
たまたま二人で外出しており、病院搬送までの時間が短く済んだのです。
移住のチェックポイント
生活環境の整備状況、特に病院有無を確認しましょう。
※もし車が無いと不便すぎる土地の場合は、移住者全員が車の運転できた方が良いですし、近隣住民との助け合いは必須だと思います。
②天災の影響の受けやすさ
故郷の田舎は湾型の港町であり、また海抜も低く、大地震が起こると津波の発生が心配されます。
天災を100%回避することはできませんが、移住する観点として、①と合わせて命を守れる確率を上げる選択をするというのは重要だと考えています。
③人間関係や距離感
かつては、両親や子供達、夫の兄弟等、親しい人間関係の中で生活していました。
現在は、両親や夫の兄弟は他界し、子供達は自分達の家庭を築いて別の場所に移住して生活しています。
故郷の田舎で過ごす意味はないとは言いませんが、昔に比べると故郷にしがみつく理由が減ったのは確かでした。
その上で、子供達からも①②の理由で田舎暮らしを心配されていたこともあり、子供や私の姉妹とも近くになる都市部への移住を考えるようになりました。
また、移住先のS市には、昔からの親しい友人がおり、環境や暮らしやすさについて何度か現地に寄っては情報を提供してもらい、移住できそうか検討を重ねました。
移住のチェックポイント
田舎と都会って人と人との距離感が異なります。
特に田舎になればなるほど、生活環境が整備されていない分、助け合いが重要で、近隣住民との付き合いが重要になります。
人と人との距離感の違いについては次回詳しくお話ししますね。
夫の定年退職の日に
とうとう退職の日となった。
朝、万感の思いで夫を送り出した。相変わらず夫は、ひょうひょうとしていた。
そして、その日はあっという間に過ぎた。
17時に夫は帰って来た。花束2つとプレゼントを抱えていた。一つの花束は、深紅の薔薇20本。
何とも素敵な花束。
「長い間お疲れ様」と声をかけると夫は満足げに微笑んだ。
引っ越し宣言が出たのは、その後だった。
スイッチが入るとマイペースで突き進む人とは分かっていたが、もう少し前に言って欲しかったよと思った(笑)
あんなにのんべんだらりとしていたのに、決めたら早かった。
移住に向けた引越し準備
次の日、和尚様に仏壇の魂抜きをして頂いた。
田舎から工事に来てもらうためにWさんが泊まる為のベッドや仏壇を先に搬入する。
材料と下準備が出来たところでwさんが来る。
夫が手間取りをして作業を開始した。
wさんは神社やお寺の建築専門の方で腕が良く、敷居も綺麗に直してくださり、立派にご先祖様に来て頂けると感じて安心する。
※後日、和尚様に来て頂いて、魂入れを行った。
移住先の住宅について
田舎では、田舎ならではの広くて大きな家に住んでいた。
一方で田舎からS市への移住を決めて購入した中古住宅は・・・
一階に和室が一間、リビング・ダイニング風呂、トイレ。
2階には洋間3室、トイレ、玄関吹き抜け。
坪数は、田舎の家の三分の一。
だけど二人で過ごすには快適な広さだったりする。
そして好きな家具しか置かないことにしたから、最小限のものにした。
このお部屋をどのように快適にするか、この小さな庭を、プロバンス風の庭にするぞと心がウキウキした。
引越し前夜
準備が整った。ご近所、親戚に挨拶。
明日、引っ越すという前日は、私たちを思ってくれる人が来てくれて、夕方からは友達夫婦が夜遅くまで来て語り明かした。
その気持ちの中に、寂しさと言う感情が一つもなかった。不思議と。
生まれ育ったこの土地、幾多の思い出があるのは、事実。ただ、この引っ越しは、必然だったろう。
後ろ髪惹かれるものはなかった。
夫の兄弟は居ない。
子供達や私の姉妹、引っ越し先の方が近い。
引っ越しの条件は、揃っていたからかな。
両親と子供達6人で暮らした家。
叔母は、「私は、寂しいけどあんた達の事を思えば、姉や子供の近くの方が良いよ。」と寂しそうに笑った。
近所の人に送られてS市へ向かった。振り向くとその景色は、輝きをなくしていた。
ありがとう!さようなら!
S市に入ると「来た!」と言う気持ちになり、何もかも輝いて見えた。
よろしく。
次回は、都会と田舎の違いを語ります。