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60代からの暮らしに向き合う日々:夫の入院と夫婦の挑戦③

ゆうぽぽはれです!
定年後の生活をエッセイ形式で紹介します。
初回(田舎→地方都市に移住した背景)はコチラ

今回の内容

夫の入院をきっかけに、初めて直面した手続きや日常のちょっとした困りごと。戸惑いながらも一歩ずつ前に進んだ私の記録です。

  • 持ち物リストから始まった入院準備
  • わかっているつもりが、実はわかっていなかった「手続き」
  • 給油が怖い!?夫任せの暮らしが見せた私の現実
  • セルフレジ、コンビニコーヒー、そして息子の優しさ
  • 「できない」から逃げずに。「今、できることを少しずつ」

持ち物リストから始まった入院準備

夫の入院が決まって、まず取り掛かったのは持ち物の準備。
いつもは夫のシャツや靴下を選ぶのも楽しみのひとつだったけれど、この日はどうにも心が重い。

夫は「職場に迷惑をかけたくない」と検査日以外は出勤を続けていた。
本当はゆっくり休んで備えてほしい。
でも、私は夫の気持ちを最優先にすることにした。

下着や靴下、マスク、上着などを揃え、寝巻きは病院と提携しているレンタル業者のセットを利用することに。
病院生活に必要な最低限のものが揃っているのは有難い。

問診票や手術同意書など、同じ内容を何度も書く書類たち・・・。

小さな疲労が積み重なっていく。

わかっているつもりが、実はわかっていなかった「手続き」

今回一番心が折れそうになったのは
「高額療養費」や「傷病手当」の手続きだった。

傷病手当の意味すら、最初はよくわかっていなかった。

会社の事務員さんに電話で何度も教えてもらった。

会ったこともない相手に、何をどう聞けばいいかわからず戸惑うばかり。

でも、事務員さんは私が理解していないことに気づくと、親切に丁寧に教えてくれた。

そして、何度も連絡を取り合ううちに親しみまで湧いてきた。

保険会社の担当者さんも、久しぶりの連絡にも関わらず温かく対応してくれた。

人の温かさに触れながら、自分の弱さや甘さを痛感しつつも、前を向こうと決めた。

給油が怖い!?夫任せの暮らしが見せた私の現実

実は私、車にガソリンを入れるのが怖かった。
それまでずっと、夫がガソリンを入れてくれていたから。

面会のために毎日車を運転するようになり、とうとう給油が必要に。。。

車内で説明書を開きながら、ガソリンの蓋の開け方を調べる自分。

いざスタンドで給油!…と思ったら、間違えてボンネットを開けてしまった。

店員さんに助けてもらいながら何とか満タンに。

帰り道、ほんの少しだけど「できた自分」にホッとした。

セルフレジ、コンビニコーヒー

コンビニでコーヒーを買うのも一苦労。
どのカップを選ぶのか?ボタンはどれ?──そんな初歩的なことで戸惑う自分が情けなくもあり、笑えてもくる。

だけど、経験を重ねることで、ほんの少しずつ自信がついていく。

夫のために買っていた水も、息子がネットでケース買いして届けてくれた。
その思いやりが、私の背中をそっと押してくれた。

「できない」から逃げずに。「今、できることを少しずつ」

ガソリンスタンドも、セルフレジも、スマホも…
知らなかったことが、これからの生活では「知らないまま」では済まされない。

夫がやってくれるから、と甘えていた自分に反省。
でも、60歳を過ぎても、少しずつできるようになることもある。

「今できることを少しずつ」──これが、私の新しい日々の合言葉。

時には恥ずかしくても、わからないことは聞いていい。
周囲の優しさに感謝しながら、これからも「できること」を増やしていこうと思う。

年齢を重ねてからの挑戦は、決して遅くなんてない。
小さな「できた」の積み重ねが、明日を強くしてくれる──そんな日々を、私は今、歩いています。

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