ゆうぽぽはれです!
定年後の生活をエッセイ形式で紹介します
初回(田舎→地方都市に移住した背景)はコチラ
薪ストーブのお話(2話目)になります😊
1話目はコチラ
本記事の内容
2020年8月時点で薪ストーブを3年使っていますので、導入初期から現在に至るまでの薪ストーブのある生活についてお話します。
薪ストーブ導入を検討されている方の参考になれば幸いです!
薪ストーブ~煙突工法について~
煙突を立ち上げるのには、「屋根抜き」と「壁抜き」という二つの方法がある。
我が家は、「屋根抜き」にした。
排気がまっすぐ上昇しドラフト『上昇気流』も阻害されない。
雨じまいをしっかり行えば雨もりの心配もない。
マイナス点としては・・・
「壁抜き」より費用負担が大きい。
(一回リビングに薪ストーブを設置したのだが)真上に位置する二階の部屋に煙突が屋根に向かって突き抜ける形となり、二階の部屋のスペースを圧迫。(※)
(※)ただし、煙突からの熱気により二階の部屋も暖かくなるというメリットあり
屋根抜きの種類
屋根抜きの種類は次の3つがある。
- 角トップ
- チムニー
- フラッシング
我が家は、フラッシングだ。
職人含めて三人で工事をしてくれた。
工事終了に職人さんが「もうこれで冬は、半そでで過ごせますよ」の言葉が飛び出た。
とても嬉しかったことを覚えている。
薪ストーブ~火のつけ方について~
お店の方にストーブのつけ方として、最初着火剤を使って燃やす方法を指導してもらった。
だけど私はなかなかうまくいかずに着火剤を何個も使った。。
(火起こしに慣れないうちは)燻ぶらせるとにおいが出るので、近隣住民に迷惑が掛からないようにと夫が仕事から帰宅する一時間前から火を起こすようにした。
夫だとうまく着火するのだけど・・・私はなかなか慣れなかった。
燻ぶりすぎて警報機が鳴ったことがあって飛び上がるくらい驚いた(笑)
しばらくまた警報器がなるのではと不安になり、なかなか火起こしできない日が続き、夫が帰宅してから火起こしすることが多くなった。
でも、これではいけないと考えてからは着火剤を置く位置を工夫したり、焚き付けの量や組み合わせを考えてやった。習うより慣れよ!
日に日に上手になってきているが油断するとうまくいかないときもあった。
火をつける際の注意点
徐々に火をつけることに慣れてきたのだが、火をつける際の注意点をメモ。
着火する際は、火室内上昇する空気の流れを作るため燃焼調節レバーと焚き付け用レバーを全開にすることを忘れてはいけない。
着火したと思いレバーを早く締めすぎてもいけない。
(何だか何かを育てているようだ、そして育ててもらっているようだ。)
薪ストーブのある生活
薪ストーブ生活を始めてからは夜にチャイムがなって慌てて玄関に行っても寒いと感じない。
夜は寝室のエアコンを付けずに寝ている。
(屋根抜きで)煙突の通った部屋はとても温かい。
子供たち家族が遊びにきても温かく寝られる。
リビングに薪ストーブを付けたことでリビングのシャンデリアをダイニングに変えて、温かい空気の流れをよくする為にファン付きの照明に変えた。
娘からリビングにシャンデリアがあるのが良かったと苦情が来たりした(笑)
朝、起床して薪ストーブを見ると、少し熾火がある。
私は寒くない。朝ごはんごお弁当作りと家事しながら動いていることもあり快適な温度。
だけど夫は寒いと起きてくるので、割り切って朝だけエアコンをつける。
主人が出勤したらエアコンを消す。我が家は日当たりが良く午前中は温かい。
薪ストーブの燃料代は別にして、朝の一時間エアコンを使用するだけなので電気代自体は安い。
薪割は夫だが私も薪運びや焚き付けの木を割る。それはとても快感。
夫の薪割程かっこよくないが、私なりに小さい斧で割る。
えい!パキーンと割れるとうっすら汗をかいてすっきりする。
こんな風に、どちらかというと冬場の方が体を動かし健康かもしれない(笑)
薪ストーブがちろちろ燃える様子を見ながら編み物をしたり、刺繍をしたりしている。
夫は、椅子に座りオットマンに足を乗せるとウトウトしだし良い気分で寝ている。
薪ストーブに伴うDIYや工夫
平成29年の12月に薪ストーブを入れ3回目の冬を過ごした。
その間にチェンソーを購入したり知り合いと共同で薪割機を買って何年分かの薪をこしらえた。
薪を通して友達もできたのだ!
今では、着火剤なしで焚き付けをうまく使って火をつけられるようになった。
友達も焚き付けに使う木を持ってきてくれたり、炭の業者からも安価で購入できるようになった。
そうそう、夫はすごい!薪ストーブの周りにレンガも積んだ。
レンガを積む際に真っすぐに積めなくて夫の考えたことは、ペットボトルのキャップを利用して積み上げる方法だ。
キャップがないのでスーパーのキャップ置き場の方にお願いしたら大量に頂くことができた!
私は頂いたキャップを全部洗って夫に協力した。
夫は一部分メッチを付けていないところがあって、わざとキャップを見せてあるのだ(笑)
薪小屋も自分たちで作った。
何軒か薪ストーブ屋さんを回り、気に入った薪小屋のキットを見て回り、それを頭にいれ作り出した。木を購入し決めた長さに切り、防腐剤を塗装し一つ一つパーツを組み合わせ、組み合わせたパーツを組んで完成した。それを一人でやり遂げる夫は大した人である。
薪ストーブへの反応
娘の子供たち(小学生二人)はストーブの傍で遊んでいる。
上のお兄ちゃんは、「薪くべようか」というほどだ。
息子の子供(1歳半)は、炭を触ったり灰掃除の箒や火ばさみが大好きで触る。
お嫁さんは、その様子を優しく見守りながら遊ばせてくれる。
手が汚れてもバッチイとも言わずに遊ばせてくれることが嬉しい。
いつか孫も薪割を手伝ってくれる時期が来るのだろうか!楽しみ。
息子も手伝うよと言ってくれている。
娘婿も竹を切ってくれたり、友達が薪を扱う店をしていると情報もくれる。みんなの気持ちがありがたい。
薪ストーブを3年使ってみて思うこと
ずーっと前にある薪ストーブのお店でお客さんに聞いたことがある。
「あの、薪ストーブ入れていて本当に良いですか?」と質問したら
「良いですよ。幸せな気分で過ごせますよ」と言っていた。
そうだなぁと思うこの頃。
火をみていると心が和みます。
そして大事なものと必要なものとが分かる。
ひと工夫する心が芽生える。
創作意欲が刺激される。
我が家は、ほとんど手作りだ。
土日は、朝から薪を炊きゆっくりと朝ごはん。
手作りのパン、サイフォンで入れたコーヒーを飲みゆったりと食する。
手作りパンのみみは、ラスクにアイスクリーム作りで残った卵白はクッキーに次々と手作りの材料が増えていく・・・(笑)
生きていく中で薪ストーブを通して教えてもらっている。
どんなに人類の知恵が発達しても原点は火であること。
どんなに便利になっても根っこの部分を忘れてはいけない。
自然と人間は共存しているのだから、今こそ大事にしていきたいね。木一本から。
次回は移住先で友達ができたお話です!